【困惑必至!!】子どものサッカーチームの選び方のポイントとは?

 以前から、人気のスポーツランキングでも上位のサッカー。

 最近では、女の子の選手が増えたり女の子だけのサッカーチームができるなど、性別に関係なくできるスポーツです。

 一方でこれだけ競技人口が増えるとその中でも活躍ができるメンバーになるのはなかなか難しいもの。

 そこで考えられるのが、サッカーチームへの入会です。

 私には3人の子どもがおり、長男と次男はサッカーをしていますが、私も苦労しました。

 サッカーを好きになってもらいつつ、うまくなってもらう環境に入れさせたい、というのは親として当然の願い。

 ですが、一概にサッカーチームといっても現在は様々な種類があり、その一つ一つに特徴や指導方法、料金やシステムも違うため、しっかりとその特徴を知り、家族で理解することが大切です。

 これからお伝えすることがこれから子どもにサッカーをさせたい!と考えている方のためにいくつかの特徴も含めてお伝えしてきたいと思います。

 本記事を見ていただくことで、少しでも今後のサッカーチームの選び方の参考となっていただければ幸いです。

1.少年団

 少年サッカーチームのスタンダードとなります。

 基本的には小学校のグラウンドを土日に使い、対象は小学校1年~小学校6年生まで(場合によっては年長を受け入れるチームもあります)で特にセレクションはなく、誰でも入れる「部活動」といったところでしょう。

 チーム活動として行うため、遠征や公式戦などが定期的にあり、高学年になると夏休みには合宿も行われたりします。

 集団行動の中で協調性を育むことが目的ですが、低学年のうちはまずサッカーを楽しんで好きになってもらうので試合ではみんなに均等に出場してもらう、だが高学年になると同じ地域のチームだけでなく大きな大会もあるのでスタメン・ベンチの括りがある程度決まってきて、競争意識も出てきます。

 月謝等についてはこの中では一番リーズナブルな金額になるでしょう。

 親の当番もあり、内容としてはお茶出しやお昼の買い出し、試合会場への自転車や車の引率、チームによっては審判をする、など運営のサポート全般になるので保護者の都合がつくかの見極めも大事なので確認が必要です。

 指導者についてはクラブのOBや、サッカー経験者の保護者がボランティアで指導しているケースがほとんどで、練習内容や試合での采配についても異なる場合が多いです。

2.クラブチーム

 学校で考えると「私立学校」といった立ち位置でしょうか?

 Jリーグのチームが運営しているところもあれば、いわゆる「街クラブ」といわれる地域に根差したサッカーチーム、更には個人でやっている規模感のチームなど様々です。

 今回はJリーグが運営しているチームや街クラブを例にとって説明すると、しっかりとしたライセンスを取った指導者や元サッカー選手の方が教えているケースもあります。

 運営についても小学生年代だけでなく、中学・高校と続いているケースも。

 そうした運営で成り立っていることからも、入団にはセレクションの合格が条件で、近隣の地域はもちろん県外からも希望者が来るのでいい環境でサッカーができることは容易に想像がつくかと思われます。

 より高いレベルのメンバーと常に練習をし、その中でスタメンを取るという事でメンバー選考も非常に厳しく、こうした競争意識の中でサッカーに打ち込めることがクラブチームの目的です。

 月謝についても少年団に比べると高くなるのはもちろんですが、遠征や遠い場所での対外試合などもしばしばあり、また練習着が移動着などの別途費用も発生します。親の当番についてはないのでその点については安心です。

3.サッカースクール

 学校で考えると「塾」のような立ち位置であるサッカースクール。

 しっかりとした資格を持った方や元プロサッカー選手、最近ではyoutuberの方も指導にあたっているケースもあります。

 基本的な活動は平日に週1~3日程度で、基礎練習やゲームを行って個々のスキルアップをはかることが目的です。

 中にはドリブル・ゴールキーパーに特化したスクールも参入しています。

 チームとしての活動は基本ありませんが、対外試合やフットサル場で行っている大会に出たりしているケースもあります。

 所属している子どもたちは普段少年団やクラブチームで活動しながら、空いた時間で併行して通うケースがほとんどです。

 場所もフットサル場や体育館など様々で夕方にサッカーの格好で電車で通っている子どもをお見掛けする方も多いのではないでしょうか??

 公園等ではサッカーが禁止されていることや放課後のサッカーでは物足りない、そうした背景からも練習できる場を提供するためにできたのかもしれませんね。

 ですが、しっかりとした指導やコートの使用料も含めると金銭面の負担は大きくなるという特徴もあります。親の当番についてはありません。

4.その他

①フットサル

 少年サッカーはゴールキーパーを含めて8人で行っているが、フットサルにおいては5人制です。

多少サッカーとルールが異なる点もあるが、サッカー王国であるブラジルでは小さいうちはサッカーよりもフットサルを習っていた、という事で、ネイマール選手もフットサルを少年時代はしていたとのこと。

 バスケットコートほどの狭いスペースで行うフットサルは個々のスキルを上げるにはうってつけで、日本でも会社帰りのサラリーマンの方や女性の方の競技人口が増えてきています。

 活動場所やスタイルは「サッカースクール」と似ており、少年団やクラブチームとの併行が多いのが特徴です。

 金銭面の負担もサッカースクールとほぼ同様で、こちらも親の当番についてはありません。

②個人レッスン

 特に少年団に通わせている保護者の方で多い悩みとして、「たくさん他の子どもがいる中で自分の子どもはちゃんとした指導を受けて貰っているのか?」「なぜ自分の子どもが試合に出れないのかわからない」「自主練習の仕方が分からない」「試合の映像を観て子どもにどう教えたらいいのかわからない」といったものがあります。

 そうした悩みを解消する手段として個人レッスンがあります。

 「個別塾」といった立ち位置でしょうか?

 最近はお子さんの運動会の前に徒競走の練習としてその道のスペシャリストに習う、というものがあるのをご存知でしょうか?それのサッカー版として考えてください。

 マンツーマンでボールを使ったトレーニングで個々のスキルを上げるのはもちろんのこと、普段のトレーニングの方法やビデオを用いて解説するといったものもあるので、毎回臨機応変に指導内容を変更ができるので自分たちの悩みについて直接的に指導してもらえるのが特徴です。

 ですが、ここまで細かな指導になるので指導者によってレッスン内容や料金が大きく異なるばかりでなく、金額については親と指導者が直接交渉することになることは頭に入れておいた方がいいでしょう。

サッカーチームを選ぶうえでのポイント

 これまでサッカーチームの種類と特徴について述べてきましたが、次にサッカーチーム選びのポイントをお伝えしようと思います。

 チーム選びは子どもにとって重要な経験にもなりますし、お保護者の方にとっても知っておいて損はないかと思いますので、以下のポイントを押さえましょう。

 そのためにしておきたいことが「体験入団」を行い実際の雰囲気を味わったりできるので、そのさいに保護者の方もコーチや他の親から生の声を聞いたりをしてみたり、加入を検討しているチームがHPやSNSをしていたりするケースも多いので確認したりすると更にイメージが湧いてくると思います。

1.チームの方針と理念

 チームがどのような育成方針を持っているのか確認しましょう。

 体験入団の際の練習メニューなどを感じ、そのチームが競技思考なのか、楽しむことを重視しているのか、子どもの成長を第一に考えているのかなど、なかなか短い時間で決断するのは難しいですが、子どもと保護者の理念にできるだけ近いチームを選ぶと良いでしょう。

2.コーチの声かけ

 コーチの指導経験や資格も大きな要素ではありますが、子どもたちへの接し方を確認し、その中でも声かけに注目してみましょう。

 ポジティブな声かけをしているか?子どもたちに罵声を浴びせていないか?子どもたちとよくコミュニケーションを取れているか?などが挙げられます。

 監督やコーチの声かけには、子どもたちを成長させるためのヒントや信頼、期待が込められている場合が多くあります。

 ポジティブな声かけであれば、子どもたちともコミュニケーションが取れていて、伸び伸びとプレーすることができます。

 一方でネガティブ・時には罵声とも取られる声かけであると、子どもたちには自主性や創造性があまりなく怒られないような無難なプレーが1番になってしまい、場合によっては一つ一つのプレーのあとにコーチの方を見ている子どもも見たことがありました。

 なかなか練習ではそうしたケースを見ることはないので、練習試合や公式戦を見学する、といったこともよい方法かと…。

 良いコーチであると技術面だけでなく、メンタル面やチームワークの重要性も教えてくれます。

3.活動環境

 活動場所や設備、活動の頻度や活動時間なども重要です。

 特に活動時間と活動の頻度について話をします。

 活動時間が高学年であると9時から17時まで、というケースも多々ありますが一概に練習を多くするから個人も技術が上達し試合に勝てる、という訳ではなく、実際の学校の時間よりも拘束されその中でサッカーだけに向き合うのは難しいのでケガ等のリスクも伴います。

 やはり「量」よりも「質」であると思いますので確認が必要です。

 活動の頻度についてですが、土日だけでなく、平日の夕方やナイター等、チームによってバラバラですので、しっかりと心身とともに負担のない環境かどうかもチェックしましょう。

4.フィードバック

 子どもが試合や練習後にどのようにフィードバックを受けるかも重要です。

 なかなかコーチと子どもの話を直接近くで聞くことは難しいですが、アンテナを張りつつ子どもたちの表情や態度を確認し、子どもと一緒に帰っているときや帰宅後に成長を促すためのフィードバックが行われているか確認しましょう。

 それを自分の言葉で子どもたちから口にしてもらうことで、子どもたちにとっても復習になるのでメリットがあります。

5.保護者の関与

 サッカーチームの種類の所で述べたところと重複する部分もありますが、チームへの保護者の関与の仕方(当番や審判など)や、保護者同士の連携も多い場合も特に少年団ではありますので考慮にいれてください。

 良いサポート体制があると、子どもも保護者も安心して活動できます。

 私の場合、保護者の方々とは仲が良く、子どもが中学にあがっても未だに飲み会や子どもたちの近況報告をLINEでしたり、良い関係を築いています。

6.他の選手との関係

 仲良しの友達がいるので楽しみながら成長できる。

 もちろん重要ですし、大事な要素ではありますが、ここでは敢えて「切磋琢磨するライバルがいること」を挙げたいと思います。

 ライバルといっても、絶対に負けたくない、という観点だけだなく、ピンチの時に頼りになり、この人のようにうまくなりたいと尊敬できる、など様々なシーンで子どもに良い影響を与える「ライバル」がいるチームを選ぶことが大切です。

 ライバルの存在は仲良しの子よりも成長の伸びしろを考えると大きいでしょう。

 中でもクラブチームでの場合が該当しやすいです。

 試合時間やスタメンの数も限られている中で必ずポジション争いはもちろん、日々の練習でこの選手は凄いな、同じポジションを争うんだろうな、と思える選手が出てくることで、良き仲間でありライバルで、お互いに成長できるいい関係になり、結果としてチームにもいい影響を与えてくれます。

7.子どもの意見を聞く

 たくさんの選択肢がある中で実際にプレーをするのは保護者ではなく子どもです。

 練習や試合を見に行き、子どもが「このチームでプレーしたい」と思ったなら、まずは信じてあげること。

 子どもが自分自身で選択し決断することが重要であり、そうすることで保護者は子どもの意見を尊重できます。

 同時に子どもにも自覚や自立を感じさせることができ、そうした子ほどすぐに辞めたりはせず、自分で練習や試合に積極的に参加したり意欲的な傾向が多いです。

 時には必要な場合の時もありますが、保護者の都合でチームを選んでしまうと、子どもにとってはサッカーが楽しくなくなり、結果的には辞めてしまったり、自主的にサッカーに取り組む姿勢が見られないケースも実際に見てきました。

 保護者としてはしてあげたい気持ちも十分理解できますし、サッカー自体に誘導したい気持ちは我慢し「子どもの意見を聞き、子ども自身が決める」これが重要です。

まとめ

 これだけの情報がある中で、自分たちの希望にあったサッカーチームを探しつつ、子どもにサッカーを好きになってもらい、うまくなる環境を作ってあげる、全て叶えることことはとても難しいことです。

 私が皆様と同じ状況で探そうとしたら様々な要因(情報量を自分なりに整理したり、仕事のスキマ時間で調べる、実際に子どもをサッカーチームに預けている友人にヒヤリングをするなど)により、なかなかチームが決まらないまま時間だけが過ぎてしまうことになるでしょう。

 まずは体験入団をいくつかのチームにさせることで子どもにサッカーチームでの活動について感じてもらう事。そしてしっかり子どもの意見を聞きながら話し合い、尊重し決断した結果について信じてあげることがこれからの人生で良い影響を与えてくれます。

 大事なことはそのサッカーチームで結果を残すことだけが全てではない、という事を忘れないでほしいです。

 サッカーを楽しみ好きな気持ちがあれば、他の子に比べたら遅くなってしまうかもしれませんが、中学生になってからでも成長曲線が急に上がっていく事は十分にあります。

 だからチーム選びについても子どもの成長についても焦らずじっくりと見守ってほしいです。

 大事な子どもと関われるこの時期にサッカーという競技を通じ、家族全体で良いことはもちろん、うまくいかないことも共有することが重要です。

 しっかりとコミュニケーションを取っていけますので、本記事が各家庭にとって良いヒントになってくれることを願っています。

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