最近ビジネスを始めテレビなどでも、この言葉を聞いたことはありませんか?
「メタ」!
その代表として「メタ認知」や「メタ思考」といったものがあります。
言葉として聞いてはいるが理解している方が多くないのも現状です。
ここで「メタ」についての理解を深め、実践していくことで人生に大きな影響や変化を与えてくれること間違いなし。
それでは「メタ」の世界へレッツゴー!
そもそも「メタ思考」って?

「メタ」とはギリシャ語の「meta」に由来して「超えて」「一段上の」といった意味を持っています。
そしてメタ思考は、物事を一段上から視野を広げて眺め、自分の置かれた状況を察知し、どう行動するかを考えるもの、と定義されています。
少し難しいかもしれませんが、メタ思考については才能とかではなく意識して練習し実践すれば年齢関係なく必ず身につく、と言われているのです。
そのためにいくつかのポイントを踏まえて説明していきます。
行動する
メタ思考については、考えるだけでは意味がない、ということが重要です。
では、どうすればよいのか?
メタ思考で考えたことを行動するのです。
先程のメタ思考の定義の中で「物事を一段上から眺める」とありましたが、これは俯瞰で状況を見られているということ。
それは状況がどのように変化しているのか、人やモノがどのように動いているのか、といった様々な動きが手に取るようにわかっているのです。
これで終わってしまうのではなく、判断したことを行動に移すことで責任を持つ。
当事者となることで自分はその状況で今後どうあるべきか、他者は何を考えていたのか知ろうとし、ベストな判断の中で行動することが可能になります。
断言できますが、失敗はつきものです。
ですが、失敗から現状の課題を見つけ、修正・改善をしていく姿勢が成功の最短の近道となります。
考える
「考える」ということについても、それぞれ意識的にできている方、できていない方が分かれているのが現状です。
特にミスが起こった時は顕著に差が出ます。
できている方の特徴は、瞬時に「なぜミスが起きたか」と原因を分析し、改善点を出し、すぐに修正していきます。
一方できていない方は「どうしよう、どうしよう」と考えが巡るだけで、いわゆるパニック(思考停止)状態になり、何も行動が伴っていません。
メタ思考的な言い方をすれば、考えながら物事が前に進むことに加えて、その状況を俯瞰的に眺めコントロールできている状態ができればOKです。
これから考えるという事について、少しでもこうした意識を持てばメタ思考の習得も早くなるかもしれませんね。
なんちゃってメタ思考
メタ思考については、今までしてこなかった方が圧倒的に多いでしょう。
逆にメタ思考できているようで、実はできていない「なんちゃってメタ思考」の方も出てきます。
いくつか紹介しましょう。
グズグズ思考
メタ思考については、考えてから行動するのが重要とお伝えしました。
判断材料が多く頭がぐちゃぐちゃになってしまい、いっこうに前に進めなくなる人が出てきます。
そうなるともう大変。
決まりかけたのに「これがいいかな…」と迷いだしたり、混乱して「もう一度最初から整理しなおそう」と振り出しに戻ったりしてしまう人も出てきます。
そもそもメタ思考は、じっくり時間をかけて考えることとは対極の考え方です。
最短距離、最短時間で良いと思われる行動を決断して、それを都度修正しながら進んでいく思考だという事を意識して下さい。
ベストを最初から求める必要はありません。
知ったかぶりメタ思考
メタな視点に立つことは慣れすぎるとデメリットを生んでしまいます。
これが知ったかぶりメタ思考。
特徴としては、当事者意識がないのに、全て自分は知っていると振る舞ってしまう人のことです。
相手からするとその人の発言がどこか薄っぺらく感じてしまい、上から目線で偉そう、などといった印象を与えてしまいます。
そうならないためにも、自分自身が経験値を積むことが大切です。
そして修正を加え進化していくことで知ったかぶりではないメタ思考ができ上がってくるのではないでしょうか?
メタ思考が与えてくれる影響

これまでメタ思考についての身につけかた、注意点を挙げていきました。
結論から言わせてもらうと、メタ思考はしっかりと習得できれば、毎日がハッピーになること間違いなし!
その根拠をいくつかに分類し、説明します。
ビジネス
仕事をするなかでメタ思考は大きな役割を果たします。
自分の仕事の効率性、相手との交渉など様々なシーンで活用できるので確認してみましょう。
段取り力
メタ思考ができる方は、全体を俯瞰して見るクセがついているので、仕事の全体像を確認した中でもっとも優先順位の高いものから取り組めます。
目の前の仕事を見極めて段取りを組み、先回りするように仕事をこなすことが可能です。
一方メタ思考ができない方は、目の前にあること、「やらなきゃ」と思いついたことから取り組んでしまいます。
そうした仕事はいつでもできる簡単なことや、優先順位の低いものが多いでしょう。
結果的には手間と時間を取られ中途半端な仕事になってしまったり、締切に間に合わなくなったりします。
交渉術
交渉術とは営業に限ったことではありません。
ビジネスパーソンには必要で、取引先はもちろん自分の上司にも、自分の考えや提案を理解してもらう場合にメタ思考が有効になっていきます。
交渉の目的や実現したいゴールだけでは、「相手のゴリ押しに屈してしまった」「交渉が決裂し、何の成果も得られなかった」といった事態も想定されるでしょう。
そうならないために交渉全体が概観すれば、お互いにwin-winの関係になるような交渉が可能です。
メタ思考ができている人ほど、代替案を用意しています。
問題発見力
一つの事柄においての問題発見力については、問題解決力よりも重要とされています。
問題解決に関しては、問題を発見しないことにはできませんからね。
そもそも「現状の何が問題なのかわかっていない」という方が多いのです。
その理由は当事者意識がないことだと思っています。
それは前にメタ思考の説明での触れたような意識付けができれば問題発見が先にでき、自分や相手のことを思いやれる重宝される人になれるでしょう。
トラブル回避力
ビジネスの場で必ず訪れるもの…それはピンチやトラブルです。
そうした修羅場が来た際にメタ思考のできない方は、状況にのみこまれて、頭が真っ白になります。
何もできず、気持ちだけが焦ってしまうのです。
一方メタ思考ができる方は、修羅場が来たときほど、状況にのめれまいと、現状を俯瞰するので、頭が冴えてきます。
そして冷静に現状を把握し、どうするのが最善かを考えて行動ができるのです。
人間関係

人間関係については、思考や感情が異なる者同士がぶつかりあってできているものです。
状況をしっかりと把握し、お互いの置かれている状況が把握できていないと、対応を間違え、関係性を悪化させるリスクも生じます。
重要なことは相手を不快にさせないこと。
そうならないためにもメタ思考は必要です。
言動
言動については、現在かなりシビアになっています。
頭に思い込んだことを口にし、やりたいようにやる。
周囲がそれをどう感じようとお構いなし、といった感じのものから、SNS時代に突入した現代は、「人を傷つけない」ことに細心の注意を払わないといけなくなっています。
ですので自分の言動には常に「自己チェック機能」を持つことが重要です。
では、言動に気をつけるには何が必要か…それこそがメタ思考。
相手の表情や会話の中を読み取り、ワンクッションを置いてメタ思考を働かせることで自分の言動が「相手を不快に思わせていないか」など確認できます。
褒め
褒められて嫌な人は存在しません。
ですが、褒めるのが上手になるのは非常に難しいでしょう。
それに必要なのもメタ思考。
いきなり相手のことではなく、まずは自分の行動を褒める癖をつけましょう。
そのためには、自分で把握し選んだ行動や出来事について理解することが重要です。
自画自賛を重ねられれば、誰にでも、どんな言動にも「褒めポイント」を見つけることに気付きます。
そうなれば、誰からも好かれるだけではなく、自分のことも好きになり、自己肯定感も上がるでしょう。
語彙力
語彙力とは、特定のフレーズや単語が豊富であり、そこから適切な言葉を選んで表現する能力、のことです。
語彙力が高い人ほど、豊かで多様な表現が可能になり、コミュニケーションが円滑になります。
メタ思考だけではなく、語彙力と併せて働かせることで、より効果的なコミュニケーションツールになる、ということです。
語彙力を磨く方法としては「読書」これに尽きると思います。
メンタル

メタ思考ができると、メンタルに余裕が生まれます。
なぜなら、自分がどういう状況に置かれているかを理解し、自分の言動をコントロールすることが可能になるからです。
たとえ人間関係がごちゃごちゃしていても、周りに振り回されず、落ち着いて発言したり、行動したりできます。
私もメタ思考を学んだことでメンタルが整われている1人です。
機嫌が左右されない
メタ思考は感情を伴う普通の思考ではありません。
あるがままの現実を直視し、理解したうえで、そこから自分をひきはがして物事を考える、現実にのみこまれない思考です。
ですので、メタ思考は機嫌が左右されません。
その上で上機嫌に振る舞うことも重要です。
その理由として自分も気持ちよく日々を送れ、色んなことに前向きに取り組めます。
周りの人に好印象を与えるから、結果的に人付き合いがうまくいくでしょう。
完璧主義も解決
完璧主義、これは一見聞こえがよく感じてしまいますが、行動力が減退するなどネガティブな要素の方が要因です。
実際に私もこの考えが長年苦しめていました。
何をするにも、適当ではなく納得したものではないと動けない。
人からの教えについても、腑に落ちないと行動せず言い訳ばかり…。
そんな考えを変えてくれたのがメタ思考でした。
全体を俯瞰で見て理解し、「行動する」これが完璧主義ではできないし遅い、ということに気付けたのです。
今まで100点近い出来のものでしか動けなかったのが、60点から70点の出来でも行動に移そうと思い始めました。
最初は抵抗がありましたが、いざやってみて次に行ってもしっかりと状況は変わっていたのです。
その中で分析や修正することでどんどんメタ思考が鍛えられています。
ストレスから自由になる
現代社会において「ストレス」は切っても切り離せない問題です。
ただストレスは多くの場合、いま直面している現実が原因で引き起こされています。
目の前の状況しか見れないと、心身の疲れ・成果が上がらないことによる苦しさ、といったストレス症状が出やすくなります。
そしてストレスを過剰に感じれば感じるほど、視野もどんどん狭くなっていきます。
この悪循環から脱却するには「現実を見る視点を広げる」…もうわかりますよね?
そうです、ここでもメタ思考が役立つのです。
ここではストレスの種類ごとにメタ思考の考え方を紹介します。
状況を改善したい
今の状況を苦に感じ、辞めたい・踏み切れないなど改善を図りたい場合にストレスがかかりやすくなります。
人間は目先の利益に飛びつきがちです。
なかには成功する方もいるでしょう。
ただ時間的にあまりにも短いために視野が狭くなっているので、判断が誤りやすくなっています。
そこで自分のことをメタ思考で俯瞰して見ることにより、いろいろな判断材料が明確になるので視野が広がります。
なかなか答えもすぐに出にくく難しいですが、こうしたときは焦らず長期的視点を心がけましょう。
強いストレス
強いストレスは意識が自分の感情にフォーカスしてしまう傾向があります。
自分だけが辛い、苦しいといったそんな被害者意識が出てしまうこともあるかもしれません。
そういう時はあえて自己実現ではなく他者実現、「世のため、人のために生きる」ことを視野に入れて、自分の人生をメタ思考すると意外に楽になります。
今まで中心で考えていたものを敢えて外に出すメタ思考、といった所でしょうか?
少し難易度は上がりますが、普段からメタ思考ができていたらすぐに実践できます。
どうしても限界だったら…
メタ思考は限界を自覚しているうちはまだ機能している、ということです。
ただその限界感をメンタル崩壊の一歩手前を知らせる赤信号、だと認識し、まずは冷静になることが大事になります。
その場合は休んだり、仕事をセーブするなど、対策を講じれば大丈夫。
むしろ危険なのが限界感を察知したのに、「まだ大丈夫」と突っ走ってしまうことです。
ダメージが大きくなればなるほど、回復に時間がかかるので「早期発見、早期対策」が鉄則。
まとめ

メタ思考…いかがでしたか?
私はこの考えに魅了された1人ですし、皆様に胸をはっておすすめします。
あれこれやってみないで、できることは小さいことからコツコツと、がポイントです。
本記事を読んで皆様の現在の悩みが一つでも解消されることを願っています。
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